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2013年7月1日月曜日

最低限の任務

 自慢じゃないが料理はあまり得意じゃない。全くできないわけじゃないけど、できれば面倒なことは避けて通りたい。結婚してから毎朝、旦那さんの弁当を作っているという友人の話を聞いて「うへえ、アタシにゃ到底できんわ……」と思ったものだ。大人ふたり暮らしの頃は、それでもよかった。

 当然ながら子どもには、三食きちんと食べさせなければならない。親として何をすべきかなどサッパリわからない新米だが、少なくとも飢えさせないのは最低限の任務のはずだ。相方は昼間は仕事に行ってしまう。私がやるしかないじゃないか!!
 ビックリマークをつけるほどのことかと思わなくもないが、子どもに三食食べさせるという、今後も延々と続く壮大な親の仕事のスタートである。まずは離乳食。手にした育児本のレシピに従ってドロドロのおかゆを作り、ちょんと舌に乗っけてみる。べええ、と出してしまう。しかし次の日にはペロペロ食べた。料理というよりは理科の実験みたいだ。
 最初は一日一回。おろし金やすりつぶし器で何でもドロドロにすればいいのだが、慣れないうちはそれなりに大変だ。そして次第に回数も増え、食べ物もカタマリ状になっていく。ちょうどこの頃、電子レンジ用のミニサイズのシリコン鍋が大流行して、随分お世話になった。小さく切った野菜を入れてチンすれば柔らかくなるのだから実にラクチンである。

 いわゆる離乳食はおおむね一歳半頃に終わる。この頃になると食べる量もかなり増え、栄養バランスも求められてくる。ここでも頼りは育児本だ。「一汁二菜」「赤黄緑を揃えて」等々、書いてあるとおりに「ふわーい」と言いながらタラタラ作る。とにかく面倒なことはしない。材料の多いレシピ、手間の多いレシピは作らない。このあたりは大人の料理を作るときと一緒である。
 二歳、三歳になってくると食べられるものも増える。時々は総菜も使うし外食もできる。スペシャル感があるので子どもも喜ぶし親はラクができる。何せ先は長いのだ。息切れしないためにも「ラク」の追求は重要である。

 そして入園を迎え、気づけばなんと今は毎朝、子どものお弁当を作っている私である。いやもう自分にビックリだよ。おかゆを必死にすりつぶしていた頃は、こんな日が来るとは思いもしなかった。なんというか、人間ってうまくできてるなあ、というか。
 毎日、空になった弁当箱を見る幸せ。自分が作った料理を子どもが喜んで食べてくれる。嬉しいものだなあ、と思う。とはいえ面倒なことは苦手なので、できればキャラ弁とかは勘弁してほしいけど。そして入園をきっかけに毎朝、節約のため弁当箱にご飯と練り物を詰め込んで家を出るようになった相方の弁当を作る予定は今のところない。

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