この世にうまれてきたことを
そんなに悲しまなくていい
だってほら
きみは呼吸をしているよ
ここがきみの属する世界
この世にうまれてきたことを
そんなに怖がらなくていい
きみを脅かすものはいない
きみは受け入れられている
さあ 力を抜いて
きみを支える腕に
早く気づいて
この世にうまれてきたことを
そんなに悲しまなくていい
だってほら
きみは乳の匂いを知っている
きみのしあわせはここにある
眠りから覚めて
すべてを拒絶して
手足を突っ張って 怯えた目で
その小さな全存在をかけて
泣き叫ぶきみ
この世にうまれてくるまでは
きみはしあわせだったんだね
手足で掻いても動かない
冷たい空気に満ちた世界
怖いのかな
怖いんだね
きみを包む柔らかな水は消え
きみを包む温かな鼓動は遠ざかり
きみを呼ぶ内なる声はもう響かない
この世にうまれてきたことを
そんなに怖がらなくていい
ここがきみの属する世界
ここできみは生きていく
この世にうまれてきたきみを
悲しませるつもりはないよ
さあ 瞼を開けて
きみを見つめる眼差しに
早く気づいて![]()
2013年7月4日木曜日
この世にうまれてきたことを
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