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2013年10月25日金曜日

夢中になりたい

 ライブやコンサートが好きで、事情が許せば足を運ぶ。最近は人気アーティストが複数出演する形式のイベントが本当に多い。おかげでお目当て以外の、いろんな「旬の人たち」に出会えるのが楽しい。
 会場ではそれぞれの出演者のファンが、ファンであることをアピールするグッズを手に待機する。お目当てが登場すれば、まばゆいステージを見つめて叫び、手をふり、飛び跳ねる。そんな人たちの姿に、ああ、好きなんだなと、なぜか嬉しくなる私。

 「頑張る人は大好き」。以前、スキューバダイビングにハマったとき、インストラクターに言われた言葉だ。スキューバは初心者でも楽しめるレジャーだが、上手くなろうと思えば奥行きは半端なく深い。
 中性浮力を保ち、海中をスムーズに移動する、その難しいこと! 上手になりたくて、せっせと海へ通った。ボートではなく漁船で沖へ出ることもあった。「(漁業と)共存共栄ですね」とインストラクターに言ったら「違います。こちらがお邪魔してるんです」。世の中、いろんな事情があるものだ。
 海で会うダイバーには若い人もいたが、巨大な撮影機材とタンクとウエイト、総重量ウン十キロを背負って海から悠然と上がり、陸では女子会モードで大はしゃぎの、どう見てもアラ還(?)な女性も多かった。いやはや、いろんな世界がある。世の中は広いなあと思うとき、私はいつも幸せな気分になる。

 服作りを始めて以来、道ゆく人の服に目が行くようになった。手持ちの服も、どんな布でどう作られているのか、改めて眺めると意外な発見がある。
 以前は服といえば既製品、つまり完成して店に並んでいるものだった。でも実際は、服は布を裁って縫うことで作られている。布は糸を織って(または編んで)できているし、糸も元は植物などの繊維だ。
 どの糸をどう織ればどんな布になり、それをどう裁って縫えばどんな服になるのか。趣味で何着か作った程度なのに、衣服というものを見る目が全く変わっている自分に気づく。
 布のネットショップには小さな会社も多い。西方の住所が多い気がするのは紡績業との絡みだろうか。ネットでは他にも型紙や資材ショップ、手づくりファンが作品を投稿する掲示板やブログが盛況だ。ハマる前には知る由もなかった世界がここにもある。

 初めて誰かのファンになったのは中学生のときだった。地味な性格だった私が、ファンクラブに入ってせっせとファン仲間を作った。そのうち色々な音楽を聴くようになり、いつしか自分でも訥々と作り始めた。最初の情熱が、今の私に繋がっている。
 人はそう簡単に夢中になれるわけじゃない。夢中になること、夢中を生きることは、人生でも最も幸せなことの一つだ。誰もが何かに夢中になりたくて、その「何か」を探している。
 夢中な人には引力がある。その情熱が新しい世界の扉を叩き、出会いや運を引き寄せる。何かに夢中になることで、人生がダイナミックに展開していく。そんな体験が、息子の人生にもきっと待っている。

    1 コメント :

    匿名 さんのコメント...

    こんにちは、初めまして。
    最初はハンドメイド作品をUPするBBSからこちらにお邪魔して
    今はハンドメイド以外のお話も興味深く拝見しています。
    言葉を紡ぐお仕事をされている方に
    どうコメントをさせて頂いたらいいか悩んで
    いつもブログを拝見するだけでしたが
    思い切ってコメントさせて頂きますね。
    私も既製品ではなかなか気に入る子供服がなくて
    ふとしたことから子供服を自分で縫うようになりました。
    生地を買いすぎたり、パターンを買いすぎたり
    いろんな失敗も経験しながらですが楽しんでいます。
    子どもは男子二人ですが
    いつか夢中になれることを見つけて欲しいなあと
    思っています。

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