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2013年10月3日木曜日

さわる母親

 今夏大ヒットしたTVドラマに、怒ると人のコカンを掴むお役人がいたらしいが(←見てないので伝聞調)、コカン掴みなら母だって得意である。家でも外でも唐突に、ギュッと掴んで「濡れてない!?」。

 ……さすがに男の子ママだけかもしれない(私だけじゃないよね?)。時には電車内などでも平然とやってしまうので危ない。オモラシを案ずるあまり、世間感覚が麻痺してしまうのか。いかん自重せねば。
 今はされるがままの息子も、数年後には激怒すること必至であろう。てか捕まるって。いやマジで。

 夏によく触る部位といえば「首の後ろ」。汗の有無を見極めるのが目的だ。子どもが汗をかいているか否か。それは世間様が思う以上に重大問題である。
 夏の汗は子どもの大敵、ひいては母の大敵なのだ。汗をかいたまま放っておくと、冷房で冷えて風邪を引くし、あせももできやすくなる。風邪もあせもも、なってしまうと実に面倒……じゃなくて可哀想なので、できれば避けたい。それには予防が肝心だ。
 こうして、気づけば息子の首の後ろに手を差し入れ、せっせと「汗チェック」に励む母。サラッとしてればオッケー、湿っていれば即シャワー&即着替え。ちなみに首の後ろは「発熱チェック」にも使えるので、何かと触る機会が多い部位である。

 触って楽しい部位といえば、やはりホッペだろうか。息子のホッペをつんつんする皆さまの嬉しそうな様子を見るにつけ、ヒトの中にある「子どものホッペをつんつんしたくなる」DNAを感じてしまう。もちろん、誰よりもつんつんしまくるのは私である。
 触るといえば、オシリを外すわけにはいくまい。人気アニメ『おしりかじり虫』の替え歌を歌いながら近づくと、息子は大喜びで逃げていく。
 我が家によく出現するのは「おしりさわり虫」と「おしりもみもみ虫」。ときどき「おなかさわり虫」や「おなかもみもみウンチ出ろ出ろ虫」も登場する。そういえば赤ん坊の頃、笑顔の写真を撮るために、よくおなかをコショコショしていたっけ。

 出産直後の産院で、息子の体を眺めながら、これが人間の新品なのだなあ、としみじみ思ったものだった。シミもシワもほくろもない、産まれたての皮膚というのは、こんなに美しいものなのか。オシリの穴までピカピカだあ、と思ったのを覚えている。
 あれから四年近く。今では肌も、何となく薄汚れ……日に焼けて、ほくろや虫さされの痕も増えた。言ってみれば、この世に馴染んできたわけだ。誰しもいつまでも、新品ではいられない。
 けど、まだ手足はつるつるすべすべで、触れているだけで幸せな気分になる。嫌がられるその日まで、成長して弾力の失せるその日まで、堪能しておこうと思う母である。そう、毛が生え揃う前にね(涙)。

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