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2013年10月7日月曜日

といれの神様

 二歳を超えた頃から喋り始めた息子。言葉を一生懸命、唇に乗せようとするさまは大変に可愛いらしいのだが、朝から晩までくっちゃべっているので、相手をするのがとにかく大変だった。
 「でも可愛いんでしょ? いいじゃない♪」とお思いの夢見るプレママさんのために、今回はその大変さの一端でもお伝えできればと思う次第である。何事も心の準備が大切ですからね。いや本当に。

 最初は「おいしい」攻撃だった。たとえばコンビニで。「これなに?」「パンだよ」「おいしい?」「うん、美味しいよ」「これは?」「……さきイカ」「おいしい?」「うん、まあ、美味しいかな(酒飲みにはね)」「これは?」「……電卓」「おいしい?」「……(食えねえよ)」「おいしい? おーいーしーい?(←しつこい。しかも声デカイ)」「食べられないから美味しくないっ」「ねえ、これは?」「タバコ! 美味しくない!!」以下延々。
 次にやってきたのは「のる」攻撃。一日中「電車のる?」「バスのる?」「のった?」。同じことを何度も何度も聞かれ続けて正直本気でグロッキー寸前(……わかって、この辛さ)。いや、キツかった。
 これも「おいしい」同様、乗れないモノにも容赦なくかましてくる。「あれ、おうち?」「そうだよ」「のる?」……どうやって乗るんだ、どこに乗るんだ。聞く気力も起きん(とほほ)。

 理の通じない相手に、言葉という「理」で相対せざるを得ないこの状況は、想像以上にストレスがたまるものだった。「食べられないからわからない」と「理」を説いたところで「おいしい?」と繰り返されて脱力するのがオチなのだ。
 とはいえ、言葉は使うほどに上手になり、状況を読んで先回りするような言動も増えてくる。子の成長はあっという間で、そして理が通じれば、次は理の戦いが待っている。先は長い。ムリせずぼちぼちやるしかなさそうだ。ちなみに今の息子は我が強くて口が達者で、誰に似たのか。私だな(涙)。

 ちょうどこの当時、お腹の調子が悪くて「いたた……トイレトイレ」とトイレに駆け込む日が続いたことがあった。そして、そんなことも忘れた頃、今度は腰が痛くて「いてて……」とやっていたら、息子が元気な声で言ったのだった。「といれ?」。
 ……腰痛でトイレ行ってどうすんねん。あれかい、トイレの中でスゴ腕の整体師が指バキバキ鳴らしながら「奥さん、凝ってますね。グキグキッ」ってか。そいつはいいや、あはは……あー腰いてぇ(涙)。
 その後も「肩いたいー」だの「寝不足で頭いてー」だの「足の指ぶつけたいででー」だの漏らすと、すかさず「といれ?」。何でも治る魔法のトイレ。やっぱトイレには神様がいるんだよ、と思ったのも今は昔。オムツも何とか外れました神様ありがとう。

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