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2013年11月20日水曜日

ピースを探して

 義母から届いた荷物の中に、アンパンマンが描かれた子ども向けのジグソーパズルが入っていた。「これであそぶ!」。凄まじい食いつきを見せる息子。開けてみるものの、何をどうしたらよいか分からない。彼の人生初ジグソーである。
 パパと遊ぶうちに、何とか一人で作れるようになる。その様子を眺めながら、思い出が蘇る。何を隠そう学生時代、ジグソーにどっぷりハマったことがあるのだ。一つ完成すると次を作らずにいられない。あれ、今の服作りと一緒!? ……性分だな(涙)。

 ジグソーの魅力の根幹は、ピースとピースが「ピタッとハマる快感」。試行錯誤しながらレールを歩く、努力が確実に報われる安心感。小さな達成感の積み重ねが、大きな達成感に繋がる心地よさ。
 制限時間などはない。ゆったりした時間を過ごしたいとき、ジグソーはとても合う。ただ、単純なものなら気軽に取り組めるが、ピースが多いと時間もかかり、モチベーション維持が大変になってくる。
 難しくて放り出したり、完成前に飽きてしまうようでは楽しめない。加えて、手応えを感じるには最低でも五百ピース、完成品を飾るなら専用の額縁も、となると数千円単位でお金が飛んでしまう
 私がジグソーを作らなくなったのは、時間やお金以上に「作りたい絵柄」に出会えなくなったことが大きかった。「この絵を完成させたい!」という強い思いがなければ、趣味としては続かない。

 そんな、かつて夢中だった元ファンの目で見ると、この「アンパンマンジグソー」は実に「よくできている」。大勢のキャラクターが集合して楽器を演奏している絵柄だが、こういう「手がかり」の多い絵は作りやすく、かつ作っていて楽しいのだ。完成形の絵を見ながら「ドキンちゃんはどこ!?」とピースを探る、そんな子らの姿が見えるようで微笑ましい。
 一つピースをはめるごとに「やったー!」と喜ぶ息子。それにしても、いつの間にこんなことができるようになったのか。少し前まで積み木の型合わせもできなかったのに、なんて思い巡らす母である。少し前と言っても二歳頃の話だけど。

 ジグソーで最も難易度が高いとされるのは「ミルク」と呼ばれる代物だ。白一色。手がかりゼロ。私はちょっと、トライする気になれない。作ってて楽しそうじゃないし。完成しても白い板だし(笑)。
 そもそも今の私には、かつてのような時間はなくなってしまった。いつか作ろうと思って買っておいたジグソーは、小さな野球少年たちの絵柄。今は埃をかぶっているけど、息子がもう少し大きくなったら、一緒に箱を開けてみるのもいいかもしれない。

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