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2013年12月11日水曜日

クリスマスの住人

 季節の変化は、息子が歌で教えてくれる。つい先日まで[つたぁ〜のはっぱが、まっかだなぁ〜♪]と歌っていたと思ったら、12月に入った途端に[まっかなおっは〜なの〜、トナカイさんは〜♪]。心弾むクリスマスシーズンの到来である。

 「クリスマスはサンタさんが来るんだよね」「トナカイのソリに乗って、お空飛んでくるの」「そしたらプレゼントもらえるんだよ」。生まれて初めて知る事実(!)をうきうきと語る息子に、全世界でお約束の台詞を返す私。「いい子にしてたらね」。
 昨年までは知らんぷり(笑)していられたのだが、今や幼稚園ですっかり知恵をつけ……教わってきた息子の頭の中は、楽しいクリスマスのイメージで一杯だ。サンタ,トナカイ、ソリ、鈴の音、ジングルベル。プレゼント、クリスマスツリー、スノーマン。

 「天にまします我らの父よ。願わくば、クリスマスにはバービー人形をください」。そんな祈り(?)を布団の中で唱えていたのは10歳頃のこと。クリスチャンではないのだが、近所に小さな教会があって、子どもたちの遊び場になっていた。教会のクリスマスパーティで毎年、降誕劇を演じたのを覚えている。流れ星、ベツレヘム、馬小屋、そして三人の賢者。
 連日のお祈りにも関わらず、当のクリスマスの朝、枕元に置かれていたのは、バービー人形の何倍もの値段であろう、立派な百科事典セット(本棚付き)だった。……バービーちゃんでよかったのに(涙)。

 園の参観日。北国のサンタさんから手紙が届く。「わあ、お手紙が冷たいよ!」。先生、なかなか芸が細かい。「トナカイの具合が悪くて困っています。代わりにトナカイを作ってください」。サンタさんのお願いに、せっせとトナカイを工作する園児たち。
 地域のクリスマスパーティでは、「みんなのために、サンタさんが来てくれました!!」「……」。顔を付け髭で覆ったサンタ(有志の男性)に、子どもたちは微妙な反応。「去年は怖くて泣いちゃう子もいたから、今年はいいほうだよ」と囁く先輩ママ。
 来週は園のクリスマス会。本番のクリスマスはその後だ。いったいサンタは何人いて、どれが本物なんだろう。辻褄合わせに私が混乱するほど(笑)だが、息子は特に疑問はないらしい。あるがままを受け入れることに関して、子どもというのは天才的だ。

 百円ショップのサンタ帽を頭に乗せて、今日もクリスマスソングを熱唱する、我が家のちびサンタ。我が家にとっては、確かに君こそ本物だ。
 「そんな悪い子のところには、サンタさん来ないよ!」。全世界でお約束の脅し文句を、今日も元気に叫ぶ母。トナカイのソリに乗ったサンタクロースが、夜空を鈴の音鳴らして現れる。そんな光景に、久しぶりに心躍らせるクリスマスがやってくる。

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