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2013年12月23日月曜日

新・私が服を作る理由

 さすがにしつこい気もするが(笑)自分でも不思議なので、つい考えてみたくなる。「服を作る理由」シリーズ最新版。お好きな方だけ(?)どぞー。

 手芸店に「入園・入学準備」のポップが並ぶ季節になった。カラフルな生地を眺めながら「今ならもう少し手をかけて作るのに」なんて思う私。「何せ一年前は、なーんにもやらなかったからなあ」……。
 「ええっ!?」と結構驚かれたりするので、今回はそのへんのお話を。いやもう、頂き物のミシンは押し入れの奥で冬眠してましたから。十年ほど(笑)。

 「入園グッズはお母さまの手づくりで」と言われて「はぁっ!?」と鼻白んでいたのが、一年前の私だった。説明会で隣に座ったママさんも「ミシン持ってないし、どうしよう……」と途方に暮れていた。
 しかし、そんな「いや裁縫とかあり得ないし」な新米母の選択肢は意外なほどに多い。必要な材料が全て揃った製作キット、無料講習会、オーダーにセミオーダー。いっそ完成品すら手芸店に並ぶ。
 私は迷った末、入園グッズ専用のパネル布を選んだ。型紙は不要。布にプリントされた線の通りに裁断して縫い合わせれば出来上がり、というシロモノである。オリジナリティは皆無だが、自力で作るイメージがサッパリ湧かない新米母には有り難い。

 「ミシンは楽しい。もっと何か縫いたい」。そう思って、今度は子どものパンツを縫った。ミシンには中毒性がある。針の単純で規則的な上下。平面の布が縫い合わさって、普段使いの小物になる嬉しさ。
 布を選ぶ楽しさ。好きなカタチの服を、好きな布で作る喜び。ファストファッション全盛の現代、手づくりは一点モノであり個性だ。子どもの名付けにこだわるように、子どもの服にも自分たちらしさが欲しい。家族でお揃い、兄弟姉妹で色違い。どこにも売ってない、自分たちだけの服を着る誇らしさ。

 かつては手芸や洋裁というと、どこか上から目線で「ヘタだと怒られそうな」イメージがあった。不況のせいか、それとも時代が変わったのか、今は初心者に優しく甘い世界だと思うのだが、今も同様の印象を持つ方は少なくない。私もそうだったし、私の母は「裁縫なんてまっぴら」なタイプだ。ミシンも捨ててしまったらしい。
 かつて手づくりは母たちにとって、限りなく義務に近かった。子育ては終わった。だからもうミシンには触れたくない。そりゃそうだろうな、と思う。

 私がミシンに向かうのを見て「今はそんな時代じゃないのにねえ」と母は言う。私が服を作るのは、それが趣味だから。好きで楽しむためにやっているので、義務も強制も上から目線も、まっぴら御免だ。
 ただ、子どもの頃に母が(嫌々ながらも?)作ってくれた、毛糸のパンツや巾着袋を、今でも時々思い出す。ふうわりと、あったかい気持ちになる。

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