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2014年1月7日火曜日

氷点下の国から

 母が作ったコートよりも、母が作ったリュックよりも、母が作ったマスクに大喜びの息子。表で会った顔馴染みのご近所さんに、さっそく声を張り上げる。「これ、ママが作ったマスクなの!」

 ……手間、他の百分の一くらいですが。「大人と同じ」が、とかく嬉しいお年頃。同じだけどサイズだけが小さい、そのミニチュア感が親としてはたまらなくカワユイ、もうすぐ四歳を迎える息子である。
 いつもはテレビを流し見しながら、ソバを食べたり、ゲームをしたり。そんな大晦日が今年は一変した。カウントダウンの最中も、腰を屈めてミシンに向かう私。帰省用に息子のリュックを作るつもりが、これまで時間が取れなかったのだ。
 間に合わないかもしれない。それでも自分専用のリュックでお出かけさせてあげたくて、唸るサブちゃんを尻目に黙々とミシンかけ。ああ、母の愛かしら。いや、母の意地だな(エゴとも言う……)。

 余談だが、手芸をするメイン層は可処分所得の多い専業主婦だと何かで読んだのだが、所得が少なく専業主婦でもない私はどの箱に入るのか。言い換えれば手芸好きは「ヒマでお金がある人たち」ということらしいのだが、時間が取れずに睡眠を削って朦朧とミシンに向かう私は一体どの箱に(以下略)。
 徹夜でゲームと徹夜で手づくり、自分にとっては差なんてないと悟った午前三時(ね、眠い)。

 話がそれた。帰省である。結婚とは新たに故郷が増えることで、私の場合は信州・安曇野が新しい故郷になった。観光地として名高い風光明媚な場所だ。
 「Mountains!!」。在来線に乗り込んできた観光客らしき外国人カップルが、感嘆したように叫ぶ。車窓から眺める冬の北アルプスは圧巻で、息を呑むほどに美しい。この路線がそもそも観光スポットなのだ。澄み渡る青空に映える常念岳。まさに眼福。しかし古今東西、美しいものにはトゲがある。

 「明日は10℃くらい行くかや」「8℃くらいじゃない?」。数年前、初めて正月に帰省したときの義父母の会話。そんなもん? と思った私が甘かった。義父母の会話からは「マイナス」が抜けていたのだ。当たり前すぎて(!!)。マイナス10℃……冷蔵庫!?
 街を歩けば、あまりの寒さに顔が強ばる。顔を覆うマスクが必要ではと思いきや、周囲にそんな人はいない。店先にお湯を撒く姉ちゃんは超ミニにハイヒール。あ、あり得ん。ここは日本なのか!?

 失礼な、と相方に叱られたが(すいません)、それくらい印象は強烈だった。私も富山に祖母がいて、雪国の冬は多少は知っているのだが、安曇野はまたベクトルの違う寒さで骨の髄まで凍りそう。
 冬期にかの地へ向かう、都会暮らしで体の鈍った方は、寒さ対策を万全に。新年にキリリと気合いが入ります。ええ今年もバッチリです(涙)。あ、子どもはわりあい平気みたい。一応、もっこもこに着せたけど。妙に太って帰京したけど(おモチ……)。

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