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2014年3月3日月曜日

ママと化粧と人生と

 園へ送り迎えをするようになって驚いたことの一つが、他のママさんたちが皆、きちんと化粧をしていることだった。ちなみに私はドすっぴんである。
 毎日のお迎えというのは日常のルーティンであり、私にとっては近所への買い物同様、わざわざ化粧をする場面ではないのだが、世間では少数派なんだろうか。ちょっとショック。いや、いいんですけど。

 身近なママたちに、先の疑問をそれとなく投げかけてみる。やはり皆さん当然のように「化粧はする」との答え。私がすっぴんだというと逆に驚かれる。
 幼稚園だから専業ママも多いが「朝、化粧をして一日過ごすから、園の送迎時もそのまま」。園バス利用で自宅の目の前にバスが停まるママさんすら「公道に出るから塗る」。そ、そういうもんですか。
 冬場、マスクで顔半分が隠れるときも「目から上だけでもする」。それ、絶対にマスク取れないじゃん! つうか、そこまでする理由がわからないよ、と呆然とする私に、逆に呆然とするママさんたち。
 理由があるというよりは、それが当然というか習慣になっていて、服を着るように化粧をする、そんな感覚らしい。「身だしなみだから」というママさんもいた。なるほど、と唸ってしまう私。

 もちろん私も、常にすっぴんなわけではない。仕事で人に会うとき、大きな町へ出かけるとき、園の行事のときなどには化粧をする。私にとって化粧は日常の身だしなみというより、ハレの場の装いなのだろうと思う。だから家から徒歩圏内の園やスーパーへ行くときに、わざわざ装うことはしない。
 OL経験が少ないせいかとも思ったけど、単に性分のような気もする。パパに「化粧はしてほしい」と言われる、というママさんもいた。ウチの相方は「すっぴんでいいよ」というタイプだ。そんなことも影響するのかもしれない。

 しかしママたちの話をよく聞いてみると、「最低限、眉だけは描く」とか「肌は塗るけど口紅は塗らない」とか、人によって「身だしなみの基準」が違うことがわかって興味深い。私も園ママ生活が始まって、化粧する機会はずいぶん増えた。思いがけない変化だけど、それもまた楽しい。
 こんな私だが、実は昔は大のコスメ好きだった。育毛剤はむしろ二十代の男性に売れると聞いたことがあるが、若い頃ほど未来への不安から投資しがちな気がする。今のほうが安価な化粧品で満足できるのは、昔のような闇雲な不安が減った反面、コスメに抱く夢も薄れたのかもしれない。そう思うと少し切ない。
 子育てに夢中な年月ぶん、ママも年を重ねていく。ピカピカの子どもの肌がうらやましいのは、化粧派もすっぴん派も同じだ。隣に同じように皮膚のたるんできたパパがいるのが、せめてもの救いである。

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