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2014年3月7日金曜日

暇な人、忙しい人

 世の中には、本当に忙しい人というのがいる。予定は分刻みでぎっしり。自分の忙しさを自分で制御できない人もいる。他人が決めたスケジュールを分刻みでこなす。凡人には気が遠くなりそうな生活だ。
 これまで仕事で、そういう人に何人も会った。企業の社長、大学教授、芸能人。ほんの数十分の時間を割いてもらうことが、とても貴重で大変な人たち。

 ところで一般に、主婦は暇だと思われている。フルタイムのワーママならともかく、専業主婦とは暇なものだと思っている人は少なくない。
 ある知人のママさんは、何か頼み事をすると「いいよ。どうせ暇だし」と答える。仕事はしておらず、子どもは女の子が一人。娘さんと一緒に毎日、公園へ出かける生活だ。我が子とゆったり過ごす日々。うらやましいと思う人も多いだろう。
 しかし私は、彼女が「暇」だとは決して思わない。「どうせ暇だし」というのは、彼女のフレンドリーな性格が言わせた気遣いの言葉だと私は受け取っている。彼女は決して暇ではない。というより、世の中に「暇な人」なんていないと思うんだけど。

 なぜなら時間の感覚は本来、主観的なものだから。どんな多忙なアイドルも隠れて恋する時間はあるし、いくら暇でも意に添わないことに割く時間は一秒だって惜しい。
 そんなことを差し引いても、やはり主婦やママは忙しいのだと、当事者になってみてつくづく思う私である。家事は日々絶えず発生し、子どもは常に世話を必要とする。日々のスケジュールに「子どもの予定」がバンバン入ってくるのも特徴だ。園や学校の行事にPTA、子どもの習い事、子どもの通院。
 私など一人でもバタバタなのに、子どもが三人、四人といるママさんなぞ目の回る忙しさに違いない。余談だが、子どもが三人以上いるママさんが周囲に意外と多いことに驚く。子どもの減少というのは兄弟姉妹が減っている以上に、一人も産まない人が増えているのだなあ、と実感する。

 とある記事に、生後二ヶ月の子を持つ母親の肩書きに「無職」とあった。無職という言葉には、単なる事実を超えた非難のニュアンスがある。二ヶ月の赤子がいて、どうやって働けというのか。これほど多忙な無職もなかなかいまい。
 ここ最近、忙しくて文字通り息つく暇もない日が続いた。昔は仕事がどんなに忙しくても「寝ないでやればいいだけ」と思っていた。今はもう、そうはいかない。体力がついてこないのだ。
 「子育ては大変だ。若かったから出来たんだな」という義父の述懐をうなだれて聞く、もう若くない二人(涙)。「大丈夫! そこは親年齢だから」と言ってくれた知人もいた。親年齢なら、まだ四歳。ピチピチだ。さあ頑張ろう(棒)。

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