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2014年4月2日水曜日

オトコの宿命

 息子を自転車に乗せ、区の一時保育施設へ。「アレルギーは」「生活リズムは」「好きな遊びは」。そんな書類も、慣れてくるとパッと書けるようになる。ただし今日は登録だけ。預けるのはまだ先だ。
 区の制度は利用に至るまでの手順が複雑で、心理的なハードルも高い。ただ「そうもいってられない」場面もあるわけで(切実)、明るく広々とした保育室を見渡しながら「さすが区……」と嘆息する私。

 懸案は、外ヅラはいいが人見知りの強い最近の息子である。春休みのせいか甘えん坊モードで、何気ない場面で突然「ママ〜!!」と泣き出すこともある。初めての場所で、ちゃんと待っていられるだろうか。登録書類を書きながら、一抹の不安がよぎる。
 「こんにちは」。若い保育士の女性に挨拶されて、返事もせずに恥ずかしそうに下を向く息子。最近はいつもこんな調子で困ってしまう。
 当日の持ち物や注意事項等の説明を聞いた後、息子に一応、確認を取る。「ここでママが帰ってくるまで待てる?」。息子は少し考えるフリをしてから言った。「……それはちょっと難しいかな」。
 日々、小生意気な口調を身につけてゆく四歳児。ああ面倒くさい(本音)。何とか承諾の言質を取ろうと母も必死だ。「あ、持ち物に『おやつ』があるよ。ここでおやつ食べて、お姉さんと遊んだら?」。

 「おやつ?」。息子の目の色が変わったのを、さすがに保育士さんは見逃さなかった。「一緒におやつ食べて遊ぼっか。何が好き?」「……トーマス」「わかった。待ってるからね」「……うん」。
 その場ではおとなしかった息子。しかし「若くて」「優しそうな」保育士の「お姉さん」にこう言われて、すっかりメロメロになってしまったらしく。
 家に帰ってからもう、うるさいのなんの。「ぼくこんど、お姉さんとおやつ食べるの?」「お姉さんと、預かりの部屋でいっしょに遊ぶの?」「それって、あした?」……えーい明日じゃないっ(呆)。
 ついには「お姉さんに、てがみかく」と何やら書きはじめる。「これは、お姉さんと、ぼくの顔なの。あ、リンゴもかこうっと」……好きにして。「おてがみ、かばんに入れといて」……へいへい。男の子ってみんな、こうなんでしょうか。DNAに組み込まれているんでしょうか。「若い」「お姉さん」に弱い遺伝子が。母にはもうわかりませぬ(よよ)。

 時おりお世話になるシッターさんは、子育てを終えた年齢の方で、上品で優しく息子も懐いているのだが、彼女に「手紙を書く」などと言い出したことは一度もない。同世代の女の子にも、反応は普通だ。
 ところが「若い」「お姉さん」(だいたいハタチ前後くらい)になると、明らかに態度が変わるのだ。緩んだ表情、ニヤケた目元。ほんのり染まる頬。
 色気と食い気を満たす、一時保育は男児のパラダイス!? 簡単に籠絡される息子の将来が心配……。

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