いつの間にか
胸の奥に
居座っている絶望玉
完全なる形
その球形
隙ひとつ見当たらない
いつの間にか
胸の奥に
突き刺さっている絶望玉
円く重い
その玉は
重しとなって
君を縛る
どこへ進んでいるつもりなのか
何を欲しているのか
ただ ひたすらに膨れ上がる
いつの間にか
細胞の隅々に
巣食っている絶望玉
黒光りする
その欠片
ときに七色の輝きさえ放つ
いつの間にか
血管を縦横無尽に
かけめぐる絶望玉
疾走感に身を委ね
安らぎに酔いしれる
いびつな希望など
存在していないかのように
いつの間にか
君自身を
染め上げる絶望玉
絶望という美しき完全体の中で
君はただの人間になる![]()
2014年7月26日土曜日
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