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2014年7月26日土曜日

絶望玉

いつの間にか
胸の奥に
居座っている絶望玉

完全なる形
その球形
隙ひとつ見当たらない

いつの間にか
胸の奥に
突き刺さっている絶望玉

円く重い
その玉は
重しとなって
君を縛る

どこへ進んでいるつもりなのか
何を欲しているのか
ただ ひたすらに膨れ上がる

いつの間にか
細胞の隅々に
巣食っている絶望玉

黒光りする
その欠片
ときに七色の輝きさえ放つ

いつの間にか
血管を縦横無尽に
かけめぐる絶望玉

疾走感に身を委ね
安らぎに酔いしれる
いびつな希望など
存在していないかのように

いつの間にか
君自身を
染め上げる絶望玉

絶望という美しき完全体の中で

君はただの人間になる


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