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2014年8月8日金曜日

遊びにきてね

 幼い頃に幼稚園で、帰宅後におともだちと遊ぶ約束をした。待ち合わせの場所と時間も決めて、さっそく迎えにきた母親に告げる。ところが母は「子ども同士の約束」と、まともに取り合ってくれない。
 でも、確かに約束したのだ。その時間にはおともだちが、約束の場所で待っている。約束を破るわけにはいかない。私の懇願に根負けして、母は約束の時間に待ち合わせ場所まで連れて行ってくれた。しかし待てど暮らせど、おともだちは来なかった。

 あのとき、誰も来ない道を眺めていた絶望感を、今でも思い出すことがある。人付き合いがあまり得意なほうではない私の、あれが原点かもしれない。もちろん、所詮「子ども同士の約束」、おともだちを責めるわけにもいかないけれど。
 だから園で、息子のクラスメートの男の子が「ねえ、○○くん(息子)のおうち、遊びにいっていい?」と話しかけてきたとき、とっさに「うん、いいよ。おいでよ」と愛想良く答えてしまったのだ。そして、それを傍らで聞いていた息子がすっかりその気になり、「ねえ、○△くん(クラスメート)いつ遊びにくるの?」と毎日しつこく訊いてくるようになったとき、「所詮、子どもの言うことだから」とスルーすることが、私には出来なかったのである。

 ところで子どもは、おともだち同士で「遊びにいく(来る)」という行為に随分と憧れがあるらしい。
 同じクラスの女の子に突然「今日、うちに遊びにきていいよ」と誘われたこともあるし(横ではママが「いや片付いてないから……」と焦っていた)、息子が友人を執拗に誘うのを目撃したこともある。「ぼくんち遊びにおいでよ。おもちゃもいっぱいあるよ」……どんな勧誘だ(笑)。いや君、そんなに多いほうじゃないと思うよ、たぶん。カンだけど。
 園ママ仲間と会話の流れで「いつでも遊びにきてね」なんて話はしても、「じゃあ何日に」と具体化することは、なかなかないのが実情だ。誰しもみんな忙しい。つい、余計な気を使ってしまう。

 そのせいか、こんなわけでよかったら遊びにこない? と声をかけた、例のクラスメートの男の子のママさんは、大量のお菓子を手に大喜びで遊びに来てくれた。もう一人おともだちが加わって、男の子三人、家じゅう仲良く駆け回り、気が向いたらお菓子をほおばって、また遊んで、という夢のような(笑)時間を過ごした後、元気に帰っていった。
 私はと言えば、数日前から準備に励んだおかげで家の中も片付いて(笑)、おともだちとはしゃぐ息子の楽しげな顔も見れて、思い切って声かけてよかったなあ、と安堵しきりである。また誰か遊びにこないかなあ、なんて考えてる自分に結構ビックリ。できれば今のうちにお願いしたいですが。ええ、散らかる前に(涙)。

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