仕事先で会った先輩ママさんと「夏休みは大変だよねえ」とグチり合う。子どもには「休み」でも、母にとっては一日中子どもと過ごさねばならず、むしろ仕事が増える。ちっとも「休み」ではないのだ。
「ホント、仕事が息抜きだよ」。ため息をつく先輩ママ。仕事が楽だという意味ではない。仕事すら息抜きに思えてしまうほど、子とベッタリの一ヶ月半はキツい、という意味である。
そういえば夫の定年退職後、家で夫の世話をし続けるのが苦痛なあまり、パートに出る女性が少なくないと聞いたことがある。今どきの女性は、うっとおしい「濡れ落ち葉」の相手などしないらしい。もしくはジョギングなど比較的「お金のかからない趣味」を(一人で)始めたりとか。
マジっすか。子育ての果てにはそんな日々が。……それはともかく夏休み。夫は放っておいても何とかなるが(たぶん)、子どもはそうはいかない。
朝昼晩と食べさせて、運動もさせねばならない。小学生になればプールだの何だので外へ出てくれるのだろうが、ママと家にいる幼児は、それこそ「濡れ落ち葉」のごとく、大喜びで始終まとわりつく。
「ねえママ、見て!」「これ、スゴイでしょ!」。最初のうちこそ可愛いが、ひっきりなしにやられると、さすがに辛いものがある。台所にいようが洗濯物を干していようがトイレへ駆け込もうとしていようが、「ママ見て!」攻撃は容赦なく繰り出される。
○を描いては「見て!」、積み木を積んでは「ほら見て!!」。久しぶりに見ると、手先の上達ぶりや発想の豊かさ等、確かに驚きはある。あるのだが「わあスゴイ!」と新鮮な気持ちで言えるのは最初だけで、次第に対応が大人げなくなってくる。「分かったから」「あとでね」。可哀想だと思いつつ、でもママにも生活がある。トイレにも行きたいし。
遊んでいても、道を歩いていても、子どもはどこかで常にママを意識している。「ママばかり見てないで、前を見なさい」と、何度注意したことだろう。
ママに見ていてほしい、ママに見せたい。ママの次には「パパにも見せようっと」。とにかく彼は、自分を見ていてほしいのだ。親に出来ることなんて「見てること」くらいじゃないか、と自戒する私。
あるとき、後ろから「見て!」と声をかけられて、手を休めたくなかった私はとっさに「お尻で見てるよ」と答え、後ろ向きのままでお尻を振ってみせた。
これが息子に大ウケだったので、最近は「見て!」と言われると、時折お尻を振って済ませる私である。その後「足の裏で見てる」バージョンも登場(←寝転がっているときに便利)。もうお尻と足の裏に、目玉マークでも貼ってやろうかと思う今日この頃である。いや暑いですね……。![]()
2014年8月16日土曜日
LOOK @ ME !!
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