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2014年9月6日土曜日

なぜ忘れる

 新学期を前に家族会議。秋は行事が多く、スムーズに乗り切るためにはスケジュール調整が必須だ。
 「○○日は、仕事とか入れないで」。そう言われて首をひねる私。「その日、何かあったっけ!?」。相方は困惑顔で言った。「……あなたの誕生日」。

 前年に引き続き、またやってしまったママでございます。いやあ、本気で忘れてた。もうね、覚えてらんないの、自分の誕生日。どうしてかしら。脳みそのシワが足りないのかしら。もう増えんよ(涙)。
 芸能人のようにケーキが出てきてスティービーワンダーが鳴り響くわけではないが(いや、それは勘弁してほしいが)、誕生日を覚えていてくれる人がいるのは幸せなことである。ところで大人になった皆さんにとって、自分の誕生日を覚えていてくれるのは、どんな人だろうか。
 家族を除くと、幼なじみや学生時代の友人、若い頃に苦楽を共にした仲間、そんなところではないだろうか。そう考えると、けっこう貴重だ。

 今や「Happy Birthday!!」の言葉をせっせと届けてくれるのは、行きつけの店や顧客カードに記入したことのある企業が中心だ。おトクなクーポンでも頂けるのならまだしも、「お誕生日の皆様へ特別に!」と称して結構な金額の品を紹介するだけの、「(誕生日は)単なる宣伝の口実かい!」と叫びたくなるケースも多い。まあ、その通りだろうけど。
 馴染みの薄い人から誕生日を祝われると、どこか身構えてしまう。そもそも誕生日は個人情報、そう明かすものでもない。ソーシャルなイベントとしての誕生日は、大人になるとグッと難易度が上がる。

 たとえ営利目的の「バースデー(宣伝)カード」でも、本当はちょっと嬉しい。この世に生まれたこと、この世に存在していること。誕生日が言祝ぐのは、努力の成果や何らかの達成ではない、自分の存在そのものだ。だから嬉しいのかな、なんて思う。
 理由も意味も必要ない。そこにいるだけで、あなたは祝福されている。人生の初期にまずはしっかりと、そのことを伝えてあげなければ、と思う。

 一般には女性の方が、記念日にこだわる傾向がある気がするのだが、我が家は男女(?)逆転している部分があって、家事も料理も相方の方が上手だ。料理上手な妻を持った夫が自宅に人を呼んで自慢したくなる気持ちも、やる気はあるのに家事に手を出しにくい気持ちもよくわかる(すいません……)。
 先日、相方が申し訳なさそうに切り出した。「今日のために、いろいろと策は練ったんだけど……」。「え!? 今日、何かあったっけ!?」。キョトンとする私に、相方は「そんなことだろうと思ったよ」とでも言いたげな諦め顔で言った。「……結婚記念日」。

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