Now Loading...

2014年11月23日日曜日

流れゆく日々

 六本木のファミレスで偶然、隣り合わせた家族。外国人のパパと日本人のママ、幼稚園くらいの娘さん。パパの母親らしき女性も同席している。
 母親には自国の言語で、店員には日本語で話しかけるパパ。妻であるママとの会話も日本語だ。狭い店内で、パパの流暢な日本語が耳に流れ込んでくる。

 「Look at this!」。カメラを手にしたパパが娘に向かって叫んだ。娘に話しかけるときは英語なのだ。自国語と日本語と英語、三種類の言語を相手によって自在に切り替えるパパ。思わず聞き入ってしまう。
 娘にだけ英語なのは、教育上の理由だろうか。うーんインターナショナル、と唐揚げ定食を食べつつ妄想する私。娘さんはどうやら日本語がメインのようで、やはり言葉は母の影響が大なのかもしれない。

 最近、言葉遣いが妙に乱暴になってきた息子。と言うと、「えっ(あのおとなしい)○○くんが!?」と身近な方々は驚かれるのだが、それは息子の上っ面の良さに騙されているだけである。
 「おい!」「やめろよ!」「なんだよ!」といった、いわゆる「乱暴な」表現に加えて、最近は自分のことを「オレ」と言い始めた。まあ、ぶっちゃけ友人やテレビの影響で「そんな言葉を使ってみたいお年頃」なだけで、たいしたことはないと思うのだが、相方には気に入らないらしく、「オレじゃなくて『ぼく』でしょ」とせっせと訂正を入れる。
 「そのほうが、子どもらしくていい」と語る相方を見て、昔「中学生らしい行動を」と口うるさい担任教師に「中学生らしいって何!?」と反発したことを思い出した。とはいえ丸顔童顔色白の息子に「オレ」が似合わないのは確かで、「ぼくねえ」と可愛く言った方が世間受けは良いのになあ、なんて思う母はすっかり汚れきった大人らしい。少し寂しい。

 富山に住む祖母とスカイプで会話。息子の話はあまり通じていない(笑)が、曾孫の顔を見るだけで祖母は満足げ。ちなみに相方は初めて富山へ行ったとき、富山弁が全く理解できず、難なく会話する私に恐怖すら覚えたという。ただし私が分かるのは、子どもの頃から耳にしている祖母の富山弁だけだ。
 昼間から長蛇の列の表参道「Flying Tiger」で、何故かカッティングボードを買う。五百円。特に個性のない実用的なデザイン。お洒落な北欧雑貨がいっぱいなのにすいません、と何故か卑屈になる私。
 駅ナカのショップで可愛いケーキを見かける。今度、息子と一緒に来て買ってあげよう。喜ぶ息子の顔を思い浮かべ、幸せな気分で地下鉄に乗った。
 いろんなことがとどまることなく過ぎてゆく。何もかもが早すぎて、ついていくのに精一杯だ。六本木も表参道も、滅多に行く場所ではない。お洒落な駅ナカのケーキは、地元駅前のたい焼きに化けるだろう。喜ぶ顔はたぶん一緒だけどね。

    0 コメント :

    Blog