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2015年7月15日水曜日

スットコ鳥の行方

 人気映画『トイ・ストーリー』シリーズを、すでに園で鑑賞済みの息子の解説付きで初鑑賞。手に汗握るピンチに「大丈夫。助かるから!」と得意げに言い放つ五歳児に「ネタバレ」の文字はない(涙)。
 ま、いいけどね。私も大概、心臓弱いんで。スリルは要らないの、もうこれ以上人生に(切実)。

 さて、トイ・ストーリー。やはり親となった身としては、我が家のオモチャたちに思いを馳せてしまう。我が家の「ウッディ」は、『スージー・ズー』に出てくる、お腹にハートのついたクマ「ブーフ」のぬいぐるみ。ただし名前は「くまさん」。
 息子が一歳半のとき、飛行機内でのグズリ対策に空港で購入したものだが、当時はここまでお気に入りになるとは思いもしなかった。今も夜は必ず一緒に寝るし、旅行にも最優先で連れて行く大親友だ。
 息子が語るところによれば、くまさんは「ぼくに会うために」空港の売店に並んでいたという。ほほう、カワイイことを言うではないか。そして空港へ来る前の「くまさん」は、沖縄(!)にいたらしい。……なぜ沖縄。沖縄にクマはおらんがな(たぶん「空港」「飛行機」からの連想……)。

 この「くまさん」を筆頭に、「かえるくん」「わんちゃん」「くまさん(別のクマ)」の計四匹が、現在の息子のお気に入りだ。毎晩、枕元に並べた彼らと共に、夢の世界へ遊びに行く。夜中に泣いて起き出した息子に「夢の中でくまさんたちが待ってるよ」と言うと、素直に頷いて目を閉じる。
 このほか、寝る時間になると現れる(ただし目には見えない)「スットコ鳥」と「ヘンテコ鳥」という仲間(?)もいる。どうやらパパが寝かしつけの際にでっちあげた架空のキャラらしく、一体何のトリだかハハにはサッパリ意味不明(トホホ)なのだが、なんと登場時のテーマソング(!?)まである。時々、昼日中にも現れるらしい。
 アザラシが空を飛んでも許容範囲な私だが、さすがに息子から道で唐突に「スットコ鳥がねえ……」と話しかけられるのは結構スリリングである(……いや大丈夫。ついて行くぜ!)。

 息子と楽しい日々を送る「くまさん」たちが数年後、映画のようなハッピーエンドを迎える保証はどこにもない。「スットコ鳥」に至っては、記憶に残るかすら怪しい。私自身、幼い頃に遊んだぬいぐるみのことは、もう覚えていない。息子の腕の中の「くまさん」は幸せそうで、何だか胸が詰まる。
 息子の髪は家でパパが切る。床に散乱した髪の始末が大変で、「店へ行けばいいのに」と呆れる私に相方は言った。「もうしばらく、自分で切りたい」。
 親が髪を切れるのも、幼いうちだけ。親もオモチャたちも、期限付きの幸せを味わっている。目の前の五歳児を眺めながら、そんなことを考える。

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