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2015年8月5日水曜日

真夏の風物詩

 街に親子連れが増える夏休み。「ギャン泣きでパニック状態の子ども」と「そんな子の手を引きずり歩くママさん」という心温まる組み合わせ(!)に遭遇する率も、心なしか上昇中の今日この頃。いやお疲れ様です。暑いですね毎日。子どもって何であんなに熱いんでしょうね(えーい近寄るな)……。

 スーパーのフロア中に響き渡るギャン泣き声と、苛立たしげな母親の声。私と一緒にいた若い女性は「うわっ、大変そう……」と目を見開いて言った。まだ見ぬ子育てのハードさを感じたのであろう。
 しかし私は「え? ああ……」と生返事をしただけだった。実は、ほとんど耳に入っていなかったのだ。同行の女性が驚くほど大音量の泣き声が。

 母親というのは子の泣き声というものに、どうやら慣れてしまうらしい。子育て以前と比べれば、子どもの泣き声全般への耐性は明らかについたと思う。
 他人が見たら凄まじい泣き声でも、母親からすれば多くの場合、たいしたことはない。転んで泣いても泣き声でケガの有無や程度は分かるし、ワガママかパニックか、とにかく「泣く子」には嫌でも慣れるので、すっかり度胸が突いてしまう。それでも叱り飛ばすのは、半分以上が世間体だったり。
 そんな親子を見ると、私の頬には反射的に微笑みが浮かぶ。そして、かつてギャン泣き息子とともに周囲の苦笑いを浴び続けた時代に体得した「温かな無関心」でもって通り過ぎる。世間体を気にするママさんに、少しでも世間を感じさせずに済むように。

 泣きわめく子を連れて商店街を練り歩く日々(←しつこくてすいません)をくぐり抜けた身には、子の泣き声なんて真夏の蝉の声のよう。ミーンミーン。敢えて気にすればうるさいが、気にしなければそれもまた、自然界を構成する音のひとつに過ぎない。
 とはいえ確かに、子どもは(泣き声に限らず)うるさい。「静かにしなさい!」と叱られて育つのも、それはそれでとても健全な気がするので、今日も家でテンション高めな息子を「うるさい!」と元気に叱り飛ばすハハである(ああ夏休み……)。

 外でのパニック泣きはさすがに減ったが、今でも思わぬタイミングで泣き出す息子。「何で泣くの!?」と思わず尋ねるハハへの答えは、最近はいつも同じだ。「ママが怒ったから泣いてるの!!」。
 確かに、悪さをする→ママが怒る→泣く、というコンボはあって、五歳児には中々の理屈だが、悪さをしたら怒るのはママの仕事なのだよベイビー。食って寝て遊ぶのが君の仕事なようにね。何かが上手くできなくて泣く→「そんなことで泣く!?」とママが呆れる→さらに泣く、というコンボもあるな。あとママが暑さのあまり機嫌悪い→子どもに八つ当たり→泣く、とか……いや夏のせいだなきっと……。

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